簡単に言えば、表皮は奥から順に、基底層/有棘層/ 顆粒層/淡明層/角質層と分類できます。 ここでは、表皮の層について、ちょっと具体的に話そうと思います。
この層は、高い円柱形の細胞で構成されており、所々にメラニン 細胞という細胞が存在します。メラニン細胞ではメラニン色素が 作られており、基底層を紫外線から守る役割を持っています。 この色素がたくさん作られることによって、肌が黒くなるという わけです。また、基底層には紫外線以外から体を守り、免疫系と 深く関連しているランゲルハンス細胞という細胞も存在します。 免疫と言えば血液を思い出しますが、皮膚もしっかりと体内を 守ってくれる器官の1つです。
基底層に続く数層に渡る球形や多角形の細胞で構成されている表 皮で最も厚い層。そして、これらの細胞はデスモソームという細 胞と細胞をくっつける装置により繋がっています。有棘層の細胞 とデスモソーム合わせたものを有棘層と呼びます。この層を構成 している細胞同士の間にはリンパ液が流れており、それぞれの細 胞に栄養を行き届かせてくれます。
結構薄い層です。顆粒層を構成する細胞は扁平な形をしており、 多くの層板顆粒とケラトヒアリン顆粒が含まれています。 層板顆粒はセラミドなどの脂質に富んでいることから、水分保持 やバリア機構に、とっても大事な役割を果たしています。 セラミドは最近美肌になるために注目されているので、ご存知の 方も多いと思います。保湿に重要な成分です。 アトピー性皮膚炎では、このセラミドの減少が報告されています。 ケラトヒアリン顆粒は好塩基性の物質ですが、淡明層と関連する ので詳細は次の欄で説明します。
淡明層も顆粒層と同様、薄い層です。この層を構成する細胞は エレイディンという好酸性物質で満たされてます。 このエレイディンは、顆粒層にあるケラトヒアリン顆粒と共に、 角質の形成に関与しています。
死んだ上皮細胞と角質が積み重なった層です。表層は垢やフケと して剥がれ落ちていきます。