からだの外表面を覆っているものを外皮または総皮といいます。成人
では、約1.6uの広さがあるそうです。皮膚は皮下組織と共に外皮を
構成している組織の1つですが、皮下組織は機能的には皮膚に属して
いると考えられています。そのため、広義の意味では、外皮=皮膚と
考えといてください。
そもそも、皮膚は重層扁平上皮という上皮組織により成り立つ表皮と
結合組織である真皮の大きく二層に分けられます。このページでは、
皮膚を表皮、真皮と皮下組織に分けてお話します。
表皮は、大きく胚芽層、角質形成層、角質層に分けられます。さらに
胚芽層は、奥から順に基底層、有棘層と分けられます。角質形成層
も同様に、奥から顆粒層、淡明層と分類することが出来ます(5つの層
に分けられるということです)。
その中でも最も奥にある基底層から、細胞がどんどん表面の方にある
細胞へと変化し、最終的に垢やフケとして表面で剥離します。この細胞
の移動は、約28日かかると言われます。いわゆるターンオーバーと
いうやつです。年齢やホルモンバランス、ストレスなどで変化します。
⇒それぞれの層について具体的に知りたい方は『コチラ』からどうぞ。
真皮は表皮と皮下組織の間に存在し、弾性に富む線維(弾性繊維)と コラーゲンにより作られている線維(膠原線維)などにより構成されて います。真皮はスポンジのような構造で、表皮の下から支える役割を 果たしています。ヒアルロン酸などの保湿成分も、この真皮に多く 含まれており、肌の弾力性を決める要の部分といって良いかと思います。
このような働きを持つ真皮ですが、他の器官と同様に細胞の種類・構造 により乳頭層と網状層の2層に分けられます (ちなみに文献によっては3層とするものもあります)。 なお、この真皮の部分には毛根や汗を出す汗腺、血管、免疫細胞、神経などが存在します。
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