中国茶の世界を知るには歴史も大事だろうと思ったので、少々調べて
みました。中国茶をより楽しめることができるかもしれません。
伝説での中国茶のルーツは紀元前2700年頃、中国の南の方にある
雲南省、貴州省にまたがる山間部で発生した茶樹が人間と出会い、
喫茶へと発展したといわれています。
この頃の人々は食べものを煮たり焼いたりせずに食べものを食して
いたため病気がちでした。そんな中、農業の神様『神農』は、山を
巡り歩いて野草や樹木を食べ、人間に適しているかどうかを調べて
まわったのです。そして、その解毒に使ったのが茶の葉だと言われ
ています。神農が茶の葉を解毒に用いたという逸話から、茶(チャ)
と検査の査(チャ)が同じ発音になったという説まであるのです。
また、神農が木陰で休んでいるときに一枚の茶葉が偶然湯に落ちて
飲み始めたという説もあるそうです。が、どちらも伝説なので詳細
はもちろん分かっておりません。
実史では前206年〜後220年までに栄えた漢代に王褒(オウモウ)に
よって書かれた奴隷売買の契約書「僮約(ドウヤク)」に、初めて
お茶に関する記載がされています。