実を言うと、卵巣は人体のうちで最も腫瘍が発生しやすい臓器です。
そもそも、卵巣にできる腫瘍は腫瘍の性質によって卵巣嚢腫と充実
性腫瘍に分けることができます。
卵巣嚢腫は腫瘍に液体の入った袋状の良性腫瘍なのに対し、充実
性腫瘍は硬いコブを形成する腫瘍で、良性・中間群・悪性のものを
含みます。
卵巣嚢腫は、嚢腫の内容物により漿液性嚢腫、ムチン性嚢腫、皮
様嚢腫に分けることができます。
さらさらした無色〜淡黄色の透明の液体が溜まったもの。 良性のものが多いが、大きくなると悪性に変化することもあり。 ただし、その頻度は不明。
別名、粘液性嚢腫ともムチン性嚢方腺腫などとも呼ばれる。 その名の通り、ドロっとした粘液のような内容物を含んだ腫瘍。 嚢腫のうち、1〜2割を占める。人体で最も大きな腫瘍を形成。
別名、成熟嚢胞性奇形腫。 粘液性の高い皮脂分泌物に髪の毛や骨、歯などが詰まったもの。
さらには、子宮内膜症により形成されるチョコレート嚢胞という嚢腫が
あります。
チョコレート嚢腫とも。子宮内膜症が卵巣に飛び火したもの。
卵巣内で子宮内膜の増殖と剥離が繰り返され、行き場を失った子宮内膜や血液が卵巣の中に溜まります。