左右両葉(蝶々の羽の部分)そろって腫れます。触れた感触は結構 やわらかいです。治療により目立たなくなることも。ちなみに、 若い人の方が大きくなる傾向にあります。
首の腫れ、頻脈と共にメルゼブルグの3徴候に挙げられます。です が、他の二つに比較すると出現頻度は低く、20〜30%(文献により 約40%)のバセ患者に現れるとされています。実際にどのような症状 かというと、軽度のものでは眼裂の拡大、眼光鋭利、まぶたの腫れ が出てきます。重症になってくると、下を向いた時に上まぶたが 下がらずに半分白めになった状態となったり(grafe徴候)、瞬きの 回数が減ったり(stellwag徴候)、眼の周りの筋肉が麻痺することで 複視となったり(mobius徴候)します。さらに進行すると失明に至る こともあり得ます。
通常の脈拍数は70〜80回/分と言われますが、バセドウ病になると 時には120回/分以上となることもあります。脈の速い状態が長期間 続くと心臓の負担が大きくなり不規則なリズムの脈(不整脈・心房細 動)となったり、時には心不全を引き起こします。
バセでは全身の活動性が高くなり、代謝が亢進します。 そもそも代謝って?ってことですが、体内に取り入れられた物質を 酸化させたり燃焼させる現象(物質代謝)や、物質代謝の過程に おいてエネルギーが産生したり消費されたりすること(エネルギー 代謝)を指します。つまり、代謝が亢進する=エネルギーがたくさん 作られるというわけです。(エネルギー代謝での消費分は細胞の 活動源となるエネルギーを作るための投資と考えてください。) 実はこのエネルギー、作られた分の75%が熱に変換され、体温の 維持に使われます。結果、体温が上がったり暑がりになったり汗 かきになったりという症状が出現します。また、代謝は体重減少 や空腹感/喉の渇きも代謝亢進と深く関わります。
年齢にもよりますが、あり得ない食欲と異常な喉の渇きを 感じます。若い方の方が食欲旺盛になる傾向にあるようです。
食欲旺盛になるにもかかわらず、体内でのカロリー消費が激しい ため、痩せていきます。まさに「痩せの大食い」の状態です。 ただし、中にはカロリー消費以上に食べて太る場合もあります。
胃腸の運動が活発になるため、腹痛を伴わない下痢、排便回数が が多くなったり、吐き気を感じたりする場合があります。また、 腸から急激に栄養素を吸収するために、血糖値が上昇し糖尿病と 間違われることもあります。
こちらも過剰な新陳代謝が原因で、爪が急激に伸びてギザギザに なったり反ってしまったり。髪の毛も伸びるのが早まるため、抜け 毛や細くなるといった状態となってしまいます。場合によっては 円形脱毛症となることもあるようです。 私も髪の毛が抜ける症状が出て、悩んでいた時期があります。 髪の毛は徐々に薄くなっていくので、日が増すごとにストレス かかりますよね...お風呂入った時なんかに特に(−_−;;
女性のバセ患者10人中2〜3人に、生理不順、過少月経、無月経 等見られますが、甲状腺機能が正常になれば治るようです。
タンパク質を分解するさいに起こる症状です。周期性四肢麻痺とは 東洋人の男性に多く見られる麻痺で、急激な運動や炭水化物や 糖分を多量に摂取した翌朝などに手足が麻痺し、力が入らなくなる のが典型的で、しばらく寝ているとなくなります。周期性四肢麻痺 もまた、治療の具合により直ってくるようです。 この欄に含めて良いのかは不明ですが、手指の震えもバセではよく 見られる症状です。
行動が機敏となり落ち着きがなくなる、精神的な高ぶりにより早口 になる、イライラして攻撃的になるなどがあります。これらの症状 は甲状腺ホルモンが多くあたることによる中毒症状だと考えられて います。また、ときに躁うつ病的な状態を呈すので、この症状も 躁うつ病などと間違われることがあります。