比較的軽症の場合、様子を見るため使ったり、痛みで日常生活
に支障をきたすような場合に用います。痛みが酷くなってから服
用しても効果が薄いので、痛くなりそうだという時に飲むのが効
果的なようです。あくまで痛みを緩和させる対処療法となります
ので、内膜症そのものに対する治療には結びつきません。
【効能・概要】
ダナゾール(商品名:ボンゾール)は症状の重い人や閉経が近い
人に用いられるコトが多い男性ホルモン誘導体のお薬です。
ホルモン調整の親分である脳下垂体に作用して性腺刺激ホルモ
ンを抑制し、月経を止めて病巣が広がるのを抑えます。病巣に
直接働きかけ、萎縮させるという作用も持っています。
【副作用】
多毛、ニキビ、声変わり、肌荒れ、むくみなど。中止と共に改善
する場合もありますが、声変わりは戻りにくい傾向があるようで
す。重篤な副作用として肝機能障害や血栓症が挙げられます。
全体的に副作用が強く、服用期間は4〜6ヶ月とすることが多い
です。量を減らしたり、副作用の出にくい局所療法で行ない、長
期間服用することもあるそうです。
【概要】
スプレキュア、ナサニール、リュープレン、スプレキュアMP等の
商品名で知られています。脳下垂体に作用し卵巣から分泌され
る女性ホルモン量を閉経のレベルまで軽減させます(ただし使い
始めは、脳下垂体が刺激を受けて不正出血を起こすことがある
そうです)。閉経と同じような状態になるため、子宮内膜症の病
巣の活動や増殖を抑えてくれます。一方で更年期に似た症状や
骨量の減少などの副作用が出ることがあります。また、女性ホ
ルモンのエストロゲン低下により、うつ症状を引き起こす場合が
ありますので、注意が必要です。このような不快症状が強い時
には、一時的に女性ホルモンを補足する『アドバック療法』や、
漢方薬を併用することもあるそうです。
【点鼻薬の特徴】
液体を鼻腔に1日2〜3回噴射させるタイプのお薬です。点鼻薬
のため花粉症や鼻炎持ちの方には合わないかもしれません。
代表的なお薬にスプレキュア、ナサニールがあります。
【注射薬の特徴】
点鼻薬よりも効果が期待できる反面、副作用も強く出る可能性
があります。1度の注射で約1ヶ月持つようです。代表的な注射
薬にリュープレン、スプレキュアMPがあります。
【効能・概要】
妊娠中は排卵が起こらないために、子宮内膜症の病巣が小さく
なると言われています。そこで人工的に妊娠した状態を作りだし
て改善しようというのが偽妊娠療法です。中用量ピルと低用量ピ
ルがあり、中用量ピルは子宮内膜症の治療薬として認可されて
いるので保険適用で使えます。一方の低用量ピルは、避妊薬と
しての許可しか下りていないので保険は効きませんが、副作用
が出にくく、長期間服用するのに向いています。ただし、直接病
巣に作用しないため、症状を緩和させる効果しかありません。
【副作用】
重篤な副作用として、血栓症、肝機能障害など。ごく僅かですが
子宮頸癌や乳癌の確率が高くなるとの報告もあるようです。その
他、体重増加やむくみ、頭痛、吐き気、胸房痛などがあります。
なお、低用量ピルでも、飲み始めに吐き気や頭痛などの症状が
現れることがありますが、3ヶ月程度続けると症状が軽減すると
されています。種類が変わることで副作用が軽減することもある
ようです。また、喫煙者の場合は循環器疾患にかかる危険性が
高まりますのでピルを服用する時には禁煙するのが望ましいと
言われています。
他のお薬と違い、低用量ピル専門の情報サイトさんもあります。
子宮内膜症以外の効能も勉強になるので、良かったら探してみ
てください。
子宮内膜症がどんな病気か知りたい方は
⇒『子宮内膜症とは??』
子宮内膜症の症状が起こる原因について知りたい方は
⇒『子宮内膜症の症状が出る理由』
子宮内膜症の症状について知りたい方は
⇒『子宮内膜症の症状』
治療法の前書きは
⇒『子宮内膜症の治療法』
手術療法について知りたいときは
⇒『子宮内膜症の手術療法』からご覧下さい。